お客様からの電話は、金曜日の18時ちょっと前だった。
「友人の上野の居酒屋で、出入り業者さんのトラックが外部のダクトに激突し、今にも落ちそうで何とかして欲しい!」
とりあえず、両国からすぐなので、一応運搬用のロープと脚立だけを持って現場に向かう。
外は大雨だった。
現場に到着すると、確かに落ちそうで、かつ看板とも連結して取り付けてあるので、看板も今にも落ちそう。
ところが、築70年の木造の建物には、どうにもこうにも支える物が見当たらない。
呆然と立ち尽くしていたら、唯一右端にある雨樋が目に留まる。
大丈夫かなあ?と不安に思いながら触ると、意外としっかり取り付けてある。
幸いダクトもそれほど重くはない。
これしかない!
2本のロープをダクトの連結部分に引掛けて雨樋に2箇所結びつけた。
「とりあえず、落ちる事だけはありません。あとは新しいダクトと後日交換するだけです」
お客様は、何度も何度も「ありがとうございます」と頭を下げた。
なるほど、倒れれば目の前の歩行者も多く危険。
かつ、レンタカーの車にも落下のロケーション。
そりゃ慌てるよな!
2週間後無事新規のダクトと交換。
職人さんじゃなくとも出来る事はあるのでR
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